著者初の詞華集。
今年春に世田谷文学館で行われた著者の展覧会に行ったのをきっかけに再読。
淡い色使いの可愛らしい表紙に油断をしてページを捲ると、一作目は「自分の感受性くらい」。いきなりガツンと殴られる。余計なものをそぎ落とした力強くも逞しい詩から、軽快な言葉遊び、そして女性らしい素直だったりそうでない感情など。
詩というと少し深読みが必要だったり言葉の意味を図りかねる場合もあるが、著者の詩は飾り気がなくて、実直で、堂々としている。茨木さんの詩を前にすると「叱咤激励」という言葉が頭に浮かぶ。
でも個人的には茨木さんの恋の詩が好き。ちょっと意地っ張りな雰囲気が可愛らしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2014年11月28日
- 読了日 : 2014年11月28日
- 本棚登録日 : 2013年8月27日
みんなの感想をみる