最近お気に入り。「夜市」の恒川光太郎の本です。
今回も先日読んだ「草祭」と同じくひとつの場所を下敷きにした連作短編。
とある南海の孤島に住む人々とその地の伝説。120歳を自称する呪術師ユナにつれられてその地に住むことになったタカシは。。。
「南海の」と書きましたが、大体そんな感じというのであってどこと限定されたわけではない不思議な空間。このあたりのさじ加減が絶妙です。その島での過去や現在がいろいろな視点で描かれて、うつし絵のように島の輪郭が見えてくるような気がします。読んでいる時はもうちょっと「ユナ」の前身とか書いてほしいと思いましたが、読み終わってみるとこれでいいのかなとかも。
個人的にはこの人の本にはずれがないなあ・・・という印象。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年5月17日
- 読了日 : 2011年5月17日
- 本棚登録日 : 2011年5月17日
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