「人口ゼロ」の資本論 持続不可能になった資本主義 (講談社+α新書)

  • 講談社 (2023年9月22日発売)
本で見る
3.57
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 6
2

資本主義から脱却し、格差を無くす事が結果、子育てし易い環境を作り、人口が増え、そして世界平和に繋がるという夢物語。よ!マルクス!!

とは言え、貧困者をつくらなければいけないのが資本主義という点は非常に納得。
貧困者によってローコストで生産が可能でになり、資本化が潤う、その貧困者は結婚・出産へのハードルが高く、これが更に国の人口減を招く、納得です。

でもねー、みんな幸せでみんな裕福と言う事はあり得ないんですよね、その失敗が社会主義国。ま、筆者さんは別に社会主義国になれとは言っておりませんが、行き着く所はそうなるんでしょうね。私は格差は涙を呑んで受け入れての大資本主義者です。

一つ一つは非常に勉強になりますし、あえて反論する所と言えば、国防に関してはちょっとお花畑的な感じがするので、そこは、あゝあっち側の人だから仕方ないので軽くスルーします。

今後の日本の急激な人口減に対する警鐘として、読まれるのもありだと思います。

先進国出生率トップのフランスの地にて高齢化が加速している日本が今戦います。
がんばれニッポン!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2024年7月27日
読了日 : 2024年7月27日
本棚登録日 : 2024年7月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする