なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践

  • 英治出版 (2013年10月24日発売)
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印象に残ったところ。

ハイフェッツは人が直面する課題を「技術的な課題」と「適応を要する課題」に分類する。盲腸の手術や、旅客機を無事着陸させるのは「技術的な課題」。
その種の活動で得られる知識と技能は、言ってみれば、コンピュータに取り込む新しい文書やプログラムのようなものだ。そういう知識と技能にも、それなりに価値はある。しかし新しい文書やプログラムをどこまで活用できるかは、コンピュータのOSで決まる。
本当の能力開発(成長)を成し遂げるためには、単に知識や行動パターンのレパートリーを増やすだけでなく、OSそのものを進化させなくてはならない。

今日と明日の世界で直面する課題の多くは既存の思考様式のままで新しい技術をいくらか身につけるだけでは対応できない。この種の課題に対応するためには、知性のレベルを高めることによって、思考様式を変容させなければならない

つぼみがいずれ綺麗な花になり、イモムシがやがて美しいチョウになってはばたくと知っていたら、
目の前のつぼみやイモムシにいらだちを感じることはない。

メンバーの知性の発達を促すために、リーダーが取るべき大切な行動がある。
つぼみを力ずくで開花させたり、イモムシを特訓してすぐに空を飛ばせたりすることはできないが、
チューリップを豊かな土壌に植え、イモムシにみずみずしい葉っぱを与えることはできる。

支援と試練
「他人に弱みを見せるのは、相手に銃弾を与えるようなもの。みんなの関係が良好なうちは問題ないかもしれない。でも、誰かがその弾を銃に装填して、背後から撃たない保証はありません」
(さわ)

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カテゴリ: 人材育成
感想投稿日 : 2014年3月7日
本棚登録日 : 2014年3月7日

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