失われた時を求めて 3 第二篇 花咲く乙女たちのかげに 1 (集英社文庫)

  • 集英社 (2006年5月19日発売)
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感想 : 9
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ジルベルトへの想いが消えるまで‥‥?ですが、幼い初恋のようなものなのでそこまでひどく思い詰めず。いや、主人公は弱い体で知恵熱のようなのを度々引き起こすほど思い詰めますが、幼い形のままですから、2でスワンの恋を読んだのと比べればまああっさり読めました。恋心が幼い分可愛いしね! ジルベルトよりもその母でありスワンの妻であるオデットの描写が多くなっていくのも、あまりジルベルトに執着せず読める。
2の土地の名・名で登場したジルベルトが、本巻の土地の名・土地にてスワン夫人をめぐっての2年後として、完全に彼女への想いがなくなったところから語られるのが印象深い。次の巻へスムーズに読み進められる。

しかしやはり、鈴木道彦氏のはじめにって手引きがないと辛いなーf^_^;いやー偉大な訳者さんというより研究者さんです。ありがたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養作品
感想投稿日 : 2015年6月13日
読了日 : 2015年6月13日
本棚登録日 : 2015年6月13日

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