サリーム・シナイは真夜中の子供たちの一時党首を意識していた点からか31歳の誕生日に止むを得ず結婚し、バックトゥボムした(ボンベイへ帰ってきた)彼は爆弾(ボム)となる決意をする。


たまたまだが、主人公と同い年で読めてよかったが、一体どういう人生を送って同い年のサリームはここまで達観できたのか、こんな文が書けるのかと打ちのめされた。私の誕生日は爆発しなかったし、真夜中の子供たちみたいな魔法の子に生まれなかった凡性をつきつけられた。
面白かった。それ以上言葉がない。語ることは全部この小説が中で語ってくれた。否、語り終えてしまった。読了後、啞になるしかないような小説。

2019年12月9日

読書状況 読み終わった [2019年12月9日]
カテゴリ 時代小説

一体どう育ったらこんな文が書けるのか、饒舌、諧謔、ユーモア、皮肉を歴史的思考の中にまで完璧に落としめる、奇才としか言いようのない、圧倒されっぱなしの読書だった。
印パ戦争の最中に生まれたムスリムの主人公が祖父の時代からの自分の家の系図を物語って行くのだが、その語り口ときたら、糞、糞尿、香辛料、体臭、体から出るもの全てまで描いてくるのだから余りに濃密な文にくらくら酔ってきます。さらに魔術まででてきて、でもそれがリアルである必要はないのが小説だろ、という効果をあまりにも知りすぎている書き方。現実などどうでもいいのだ、主人公が捉える主観こそが事実、という、その饒舌にどっぷり浸る物語です。百年の孤独よりどぎつい。行間から漂う空気が濃すぎる。
本が読めることに感謝する。あと訳者さんもばけもの。すごすぎ。ありがとうございます。

2019年12月9日

読書状況 読み終わった [2019年12月9日]
カテゴリ 現代小説

少年とケモなんて泣いちゃうだろ…トゥースがめちゃくちゃにかわいい

2019年12月6日

読書状況 観終わった [2019年12月6日]

くまのプー太郎を読んで育ったため長年の疑問だったキューポラの意味を知りたくて見だしたら冒頭すぐで分かってしまった。鋳物工場の独特の形の屋根のこと。
川口はこの頃コリアンタウンがあったのかな。南鮮と北鮮の意味がしばらくわからなかったが、なんとも朝鮮が近い時代だったのだな。
子役の言葉遣いがなんとも下品で時代を感じる。
この家庭は明るい締めだったが、途中、貧乏は、だぼはぜの子はたぼはぜ、というのは、今も通ずるところがある。希望を持ち続けるっても、難しいし、タイミングだよなあと暗い気持ちになった。

2019年12月3日

読書状況 観終わった [2019年12月3日]
カテゴリ 映画

スコットランドにいる祖父の75歳のバースデーパーティにロンドンから来た離婚調停中?の家族。祖父と暮らす伯父一家も見栄張りの伯父、抗うつ剤の影響で起こした問題行動をYouTubeにアップされた伯母、父に萎縮した息子と問題を抱えているが、祖父はみんな多少バカで、うんざりだがどうでもいい、愛しているからとロンドンから来た孫達に伝える。その祖父が浜辺で死んだとき、孫達は祖父の意思を尊重して燃やして船で沖に流すことを決意する。
勿論パーティは台無し、一家はマスコミにスクープされるが……完璧な人なんていないし、みんな少しずつダメなところがあって、それを補っていくのが家族だね。
流石にあんな小さい子達であそこまでするのは無理があるけど、大人達がひたすら自分本位に怒鳴っててうるさいけど、メッセージはわかりやすかった。

2019年12月2日

読書状況 観終わった [2019年12月2日]
カテゴリ 映画

津波で浸水したピアノを死体と言っていたのが、自然だと言うまでになった価値観の変遷が興味深かったです。ガンになり闘病中に起きた3.11の原発事故を受け、自然ではないものへ歪みを覚える坂本氏。自然の音を蒐集し、音楽へ融合していく手法など‬も面白かった。とても静かな、ひとりの音楽家のドキュメンタリーです。

2019年12月2日

読書状況 観終わった [2019年12月2日]
カテゴリ 映画

いいやつと悪いやつと卑劣漢

2019年12月2日

読書状況 観終わった [2019年12月2日]
カテゴリ 映画

視力を失う病気にかかった女の子は一人の男の子を利用することに。しかし父は彼女の意思に反して入院させようとしているが、彼女は音楽学校に入りたい……
ひたすらにかわいい、恋と、家族の話。
主人公の男の子の父は妻を出て行ったと思い込もうとしているが、そんな父に息子はママは死んだんだ!って言うシーンなんかもよかった。愛を説くにはまず自分から現実を受け止めないといけない。

2019年11月28日

読書状況 観終わった [2019年11月28日]
カテゴリ 映画

映画は観ていたので筋は知っていたのですが、映画よりは静かな印象。というか、映画は初めからちょっと奇矯な感じが強いのですが、これは最初は本当にただの寄宿学校かな、と思わせるので、そこまで変に思わず。
そして明かされるクローンとして育てられた人間はオリジナルより劣っているべき、という風潮に対抗する為育てられた学校の生徒であったこと。人種差別ってなんだろう、考えさせられます。映画は生々しさがありましたが、本であるがゆえの押さえられた文章がとても丁寧で、これがノーベル賞受賞作家の書くもの、と唸らされます。

2019年11月24日

読書状況 読み終わった [2019年11月24日]
カテゴリ 現代小説
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小さな女の子に絆される殺し屋敵同士ふたりがたまらないな。それぞれキャラクターに個性があってよかった。おばかでイケメンの弟と、苦労性でラスボスの兄貴、警官たち。
韓国映画をあまりきちんと観たことなかったのですが、ちょいちょい日本語と同じように聞こえる単語があって面白かった。輸入とか逆輸入とかされていることばなのかな。泣かせるね。面白かった。

2019年11月21日

読書状況 観終わった [2019年11月21日]
カテゴリ 映画

重たかった〜。覚悟していたけどそれを上回る重さだった。
乳児で誘拐され四歳で取り戻されたえりかは、現在18歳、一人暮らしを始めてバイトで暮らしている。そこへ記者を名乗る女に付きまとわれ、家庭ある人の子を身ごもったことで彼女の取材旅行に付き合うことにする。
天使の家と呼ばれるところで、彼女とは兄弟のように育ったことが明かされる。

永作さんもだが、小池栄子さんの演技がすごい、大好きな女優さんだ。

取材旅行で帰ろうとするえりかが言う、「だって知らないもんどんなふうに可愛がって、どんなふうに叱ってどんなふうに仲良くなっていいかわかんない、母親になんかなれない」
千草が答える「一緒に母親やるから
私はね 男の人が怖いんだよね ごつい肩とか腕とか喉仏とか、今でもパニック起こす だから男の人と付き合ったこともないし、経験もない あんたの気持ちもわかってあげられない …きっと一生誰かの奥さんにはなれない。 ずっと一人で生きていくんだって思うと 時々気持ちがすうって遠くなる いっつも思うよ どうして普通の世界で育ててくれなかったのかなって でもさ 母親にならなれるんじゃないかな あんたと一緒に ダメ母でもふたりいればましだよ ダメかなそういうの… お腹 触ってもいい?」
「…なんか、聞こえる?」
「 心臓の音よ あんたのか赤ん坊のかわかんないな」

2019年11月15日

読書状況 観終わった [2019年11月15日]
カテゴリ 映画

イイハナシダナー( ;∀;)
サルーが育ての親を慮るが故に距離を取ってしまう描写が痛々しかった。でもアイデンティティの在り方もほしい、板挟み。
両親が自分たちの子はおろしてまで世界中の不幸に生まれた子の誰かを育てるという精神はなかなか尖ってると思いますし、やはりそれもエゴだと思う、マントッシュがはぐれちゃってるのにもそれがあらわれていると思う。
でもサルーにはうまく働いたのでよかったね。
サルーの子役の子がめちゃくちゃかわいい!グジェとの兄弟ずっと観ていたかった。

2019年11月14日

読書状況 観終わった [2019年11月14日]
カテゴリ 映画

アニメ星合の空にはまったので気になり読んでみた。監督がインタビューで「本を読んでいたら、世の中離れ離れになったら二度と会えないことはいくらでもあるのに、織姫と彦星は一年に一度必ず会えるというとても幸福な物語」と言っていて、本当に建礼門院右京大夫はそう書いてるのかなあと思い読みましたが、ちょっと違いましたね。監督が読んだ別の七夕の幸福論を述べた本も読みたい。なんだろう。
建礼門院右京大夫は、七夕の夜は毎年変わらず、二星は会うことができるが、自分はもう資盛と会うことが叶わない、と繰り返し嘆いています。
上巻は明るく伸びやかな歌も多く、読んでいて楽しかったのですが、下巻はくらく、死にたい、と嘆いているばかりでちょっとうっとしてしまった。
でも平家物語好きだったので面白く読むことができました。「星空讃美の女性歌人」と称されるだけある、空の歌は見事です。

月をこそ ながめなれしか 星の夜の 深きあはれを こよひ知りぬる

2019年11月13日

読書状況 読み終わった [2019年11月13日]
カテゴリ 歴史人物

スティーブン・キング原作の映画好きだな〜って理由気付いた、ショタがいるからだ。あとその友情。

キャロルが死んだ理由は明かされず、彼女もテッドから特別な力(テッドから言わせれば呪い)を受け継いでいたかは不明だ。
とにかく主人公のボビー少年がかわいい。触れるな、というテッドの命令に背いて、抱きしめてくるボビーを、テッドも今更という諦念で仕方なく、しかし愛情に溢れて抱きしめ返すシーンが好きです。それをボビーのママは児童性愛みたいに捉えるけど、本当に、人って自分の眼鏡でしか見れなくなってしまうときが怖い。
ボビーはテッドを通報したママに言う、ママは自分のことばかり、僕とテッドは年が離れていたが友達だった、テッドがいなくなって満足?
スティーブン・キングは常に少年の心を忘れない。そこに、最大に惹かれるのかもしれない。

2019年11月12日

読書状況 観終わった [2019年11月12日]
カテゴリ 映画

アメリカの住宅バブルの崩壊を読んでいた人たちがしかけた「空売り」(Short)の話。
日本はバブルを経験していたので手を出さなかったが、アメリカでは猫も杓子も手を出していたんだな。周りがやっているから、というだけで手を出す怖さ、覚えておきたい。

2019年11月12日

読書状況 観終わった [2019年11月12日]
カテゴリ 映画
  • ダイ・ハード [DVD]

  • ジョン・マクティアナン
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン / 2008年10月16日発売
  • Amazon.co.jp / 映画
  • 購入する

NAで因縁の?相手を追うマクレーン刑事がクリスマスでLAに住むキャリアウーマンの妻とその娘を訪れる。妻の勤める会社は日系企業のCO.ナガトミ。マクレーンの妻は今季成績を挙げた営業部長だ。
そのビルがテロリストに占拠された。従業員30人の人質と、一人でビルの中で戦うマクレーンと、外部との連絡を担うパウエル巡査がよかった。
何も考えず見られるタイプのドンパチ。

2019年11月12日

読書状況 観終わった [2019年11月12日]
カテゴリ 映画

教養がてら鑑賞。霊廟って本当に死体そのまま寝かせておくのか…乾燥した地域じゃないとできない文化だ。
あらずじは知っていたがなぜロミオが追放されたのかなど細かな点を知ることができてよかった。
マキオーシュのキャラがたっていた。

2019年11月9日

読書状況 観終わった [2019年11月9日]
カテゴリ 映画

演劇に関して無知なので、まま表現においていかれた。
昔、ヒーローもの映画で世界的に知られたリーガンだが、路線を変えようとして自分の舞台を立ち上げるも俳優はくそ、資金繰りもままならない。
彼が使える超能力の描写がと、頭に響いてくる男の声(彼のはまり役であるバードマン)、という不思議描写、更には連綿と途切れない映像表現(エルミタージュ幻想みたいな)の道の最中に急にはじまる舞台や演奏、どこまでが妄想でどこまでが現実なのかは観客の判断に委ねられている。
薬中の娘がいい子なんだけど、老成し過ぎていて、退廃的で、でも最後、甘えられてよかったね、って思った矢先の……と思いきや、彼女が見つめたのは眼下ではなく空の方だった。
劇中戦わせられる演技評やメソッドなども含め少し私には難解でした。玄人向け。

2019年11月9日

読書状況 観終わった [2019年11月9日]
カテゴリ 映画

マリーが主人公ではないのだな…!そのお母さん、世間知らずで上品なダディットとその子供たちが、名女優だった独り身のマダムの相続人に指定され、それをよく思わない執事が彼らを田舎へ捨てる。そこでダディットに惚れた野良猫オマリーが彼らをマダムの家があるパリまで送る手伝いをする。
子供3匹がもちろんかわいいが、何よりダディットの魅力だろう。お高く止まるでもなく思いやりにあふれ、世間知らずだがバカではない、教養を身につけガチョウの双子姉妹に接するあたりも、オマリーだけなら険悪になりそうなところをとてもうまくそれぞれの関係を取り持っている。子供たちの喧嘩のときもそう。
Everybody want to be a catはこれの曲なんだ。耳慣れた曲のオリジナル映画を観られると、何か感慨深いものがあります。

2019年11月7日

読書状況 観終わった [2019年11月7日]

セプテムブリーニさんの論敵ナタフが現れて尚更ちんぷんかんぷん。更にそこに、憧れの女性が連れてきた偉大なるオランダ人が加わり、ハンスは様々に啓蒙され教科され、考えを深めていく。しかしいとこやオランダ人、ナタフが退場していく終盤、物語の行方は不穏になっていく。霊能力のある少女があらわれ、療養所は荒れていく。そして主人公は戦争の為下界へと降りることになる…ラストはなんだかあまりキレが良くないというか、だらだらして終わってしまったなと思ってしまった。ハンス自身が降りる決意をしたとか、あるいは人生を終えてしまうなどすべきだったのではと思うが、最後に「君のこんごは決して明るくはない。」という不穏な予言が、魔の山を降ってしまったハンスと、その戦場での描写にて、 対比するように魔の山の妙なそそりたつ明るさの魅力を印象付けられるように感じた。

2019年11月6日

読書状況 読み終わった [2019年11月6日]
カテゴリ 教養作品

セプテムブリーニさんの高尚すぎるお話がまっっったく頭に入ってこなくて、その部分はだいたい斜め読みしてました。ここ最近本の内容が理解できないことはあまりなかったのですが、また歳を取ったらわかるかもしれない、その時を待とうと思える小説に久しぶりにあいました。もしくは訳が合わなかったのかな…ブッデンブローク家の人々は岩波版で面白く読めたので、次は岩波で読んでみようかな。
でも面白かったです。いとこヨーアヒムを3週間見舞いに来たハンスがずるずる居ついてしまった下界と隔離された療養所の奇妙な世界を彼と一緒に体験していく。特徴的な病人達、風変わりな習慣、独特な気候など、魔の山の不思議な魅力に魅せられていきます。

2019年11月6日

読書状況 読み終わった [2019年11月6日]
カテゴリ 教養作品

原作も気になっていたが未読。泣いた。とてもよかった。
オギーくんは勿論、そのお姉ちゃんや友達たちにも焦点を当てて描いているのがよかった。最後、学校で表彰される際、オギーくんが友人や姉や先生、みんな、人生で一度くらいスタンディングオベーションされるべきだ、って言ってたの、本当にそう。
あのいじめっ子に、校長が「分かるよ」と言った理由もしりたいので、原作も読みます。

2019年11月5日

読書状況 観終わった [2019年11月5日]
カテゴリ 映画

ディープ・ブルーもつまらなかったな〜けどこちらのほうがマシかな

南極から北極へ地球を縦断と言う割に季節帯でかなり大まかに割るので理科の授業じゃないんだからさ、と思ってしまった。

でも動物って観ていて飽きないんだな…存在が美しくてずるい(弱い)
生まれた日から駆ける、移動距離哺乳類一であるトナカイと、それを追うホッキョクオオカミの攻防にはらはらさせられ、アネハヅルの山越えは感動したと言っていい、もっとその生態を知りたいと思った。象の異動先の水への喜び方や一瞬のアフリカや砂漠の劇的な春の描写は美しいとしか言いようがない。キリンが洪水を割って歩く絵とかね…もう神々しいよ。
でもそうしないよう気をつけたいのだろうけど、やはり挟まれる野生動物減少、地球気候変動に関する陳腐なメッセージは興ざめしてしまう。
もちろん、人類が影響をあたえ滅ぼしている種については心を痛めるが、地球が滅ぶと言うメッセージはあまりにもナンセンス。一億年後、きっと人類は滅んでいるだろうが、放射能に耐えうる生き物だっているのだから(クマノミとか)別の覇権生物が地球を闊歩しているだけのことだと思う。勿論それだってウェアラブルゾーンに地球がいるうちのことで、その外に出て(入って?)しまったら「幸運の惑星」でもなくなる、他の惑星と同様に。そんな長期的目線を持たないのが我々愚かなる人類なので、
人類が正しくない道を歩んでるなら、法制化への道を探るべきでは。そういう問題提起の映画なんだろうが、今観るとメッセージが説教くさい。

2019年11月4日

読書状況 観終わった [2019年11月4日]
カテゴリ 映画

口車で盗賊団の団長してた銃の腕はからっきしのブッチと、正確無比な早撃ちのキッド。ブッチ率いる壁の穴盗賊団は銀行のガードが固くなった為、鉄道強盗に味を占めたがその鉄道王に追われる身となり、女と三人でボリビアへ。そこの旧弊式の銀行を襲って楽に暮らすが、追手がボリビアにも表れ、2人は女と別れ強盗をやめて仕事に就くことにする。しかし鉱山で給料の護衛に雇われたことで、給料泥棒という強盗の道にまたしても戻ってしまう。
二人とも銃撃を負い警官に囲まれた中、ブッチはまたしても口先の、オーストラリアという夢の土地を語る。ボリビアで散々彼の口先だけの話ことに嫌気がさしていたキッドだったが、やはり最期まで彼に乗るのだった。

ボリビア銀行強盗のシーンで流れる曲が好き。享楽的で映画中最期の華やかな場面で印象深い。「自由への道」South American Getaway
ならず者なバディの妙なバランスと、常に追われる身という不安定な焦慮、それでも最期まで2人で逃げる関係、退廃的ながら独特な哀愁がありよかった。

2019年11月2日

ネタバレ
読書状況 観終わった [2019年11月2日]
カテゴリ 映画
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