戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話 (講談社現代新書)

3.86
  • (9)
  • (10)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 141
レビュー : 16
htaku14さん 教養   読み終わった 

著者は明治時代から現代までの日本の近代史を専門とする歴史家。コロンビア大学で行われた特別講義で、著者は様々なバックグラウンドを持つ若い学生たちと第二次世界大戦について議論する。

過去を語るにあたり、「歴史」と「記憶」で分けて考えることにしているという。「歴史」は史実として歴史家や学者が歴史書に書くもの、「記憶」は教科書、記念館、映画、テレビなどを通じて多くの人々に伝わる「共通の記憶」。

記憶の物語は「国民の物語」なので、国によってそれぞれ別の物語になるという限界がある。例えば、パールハーバーを騙し打ちと捉えるアメリカと、原爆の投下から平和への使命を与えられた日本の見方。また、「記憶」はナショナリズムと結びつけられるケースが多々あるため、著者は、一国だけを研究していては戦争の記憶を理解できないとしている。

著者の「罪」と「責任」についての記述が印象に残った。戦争犯罪が「自分たちと関係がない何世代も前のこと」で済ますのではなく、何があったかを理解して次の世代に伝えることが大事。

レビュー投稿日
2020年3月14日
読了日
2019年11月16日
本棚登録日
2020年3月14日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生...』のレビューをもっとみる

『戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話 (講談社現代新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする