自死という生き方 (双葉新書)

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本棚登録 : 133
レビュー : 10
著者 :
h.t.さん 哲学   読み終わった 

先日、リバイバル上映の「ショーシャンクの空に」を観て来た。
ストーリテラーのレッドと、レッドの刑期20年後ぐらいに
入所したアンディーとのやり取りでの事である。
入所後、10数年が経ち、アンディーは「希望」を持って生きると言うが、
刑務所で「希望」を持つと言うのは危険だ、と老人になったレッドが反論した。
その後、アンディーは「希望」を現実のものとするために行動を起こした。
レッドはその「希望」の意味を知ったが、仮出所を向え、
年老いた自分に何が出来るのかと悩むが、アンディーの事を思い出し、
自分にも「希望」があると悟り、顔を上げ歩んでいった。
 
著者はもう人生を謳歌したと、人生の頂点は今でその今人生を終えると言っている。
生い立ちなどを述べている場面があるが、順風満帆に生きてこられたのだろうと感じられる。
著者が経験した病気などはほとんど私も経験しているが私にとっては微細に感じていたため、
それを紙上に取り上げることからもそのように推測できる。
また、死の直前に拷問のような「苦痛」がやってくる可能性がとても高いとあるが、
その「苦痛」があるとしても、現在からその状態までの間にどんな「すばらしいこと」がやってくるか、
そのようなものと天秤にかけると推測の域を超えられない二つの状況から人生を見切ることは私には出来ない。
 
著者は例えるならオリンピックで金メダルを取った選手が、
直後に引退するのを人生でやったようなものである。
山あり、谷ありと過ごしてきた多くの人は
そのような境地には達しにくいと思われる。
 
著者は評論家ではなく学者である立場上、このような研究結果を上梓したのだから、
反響を見届け、受け止め、答える義務があるように思われる。
著書の中に「読者の中には・・・と言われる方もおられるだろうが」などと
予測できる反響について述べているが、そんなレベルでは答えになっていないのである。 。

レビュー投稿日
2010年5月24日
読了日
2010年5月20日
本棚登録日
2010年5月20日
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