未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)

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本棚登録 : 266
レビュー : 21
著者 :
ユミさん マンガ   読み終わった 

久しぶりに買った諸星大二郎。
やっぱすごいわぁ。
こんな世界を作り出せるって、いったいどんな頭をしてるんだろう。
日々どんなことを考えてるんだろう。
他のマンガではケチュア語とかボルヘスのことも出てくるから、ものすごく教養が深いんだろうな。
手塚治虫のマンガもそうだけど、諸星大二郎を読むと、マンガが出来ることの可能性の広さに驚くばかり。
表現の可能性かな。こんなこともできるんだ!って。元気出る。
憧れる!!

生態系が壊れてしまった未来の地球。
遺伝子が混ざり合って、人間の顔をしたトリや、人間の姿をした植物や、オオカミの姿をした人間がいる世界。
また過去の「バイオ戦争」によってすべての人に別の生き物の遺伝子要素が濃く出る可能性がある。
薬で抑えたりでするが、「あれ」が出ると人間ではなくなり、荒れ地に出なくてはならない。
肉食動物の「あれ」が強くでたもの。
草食動物の「あれ」が強くでたもの。
「あれ」の出方で生き方が変わる荒れ地。
ヒョウになっちゃった妻に、ウサギの夫は食い殺されたんだろうか・・・・。
遺伝子で生物としての性質は変わっても、心はせめて人間で、と祈ってしまった。


科学が発達して、遺伝子操作も容易にできる時代。
商品改良のための掛け合わせが簡単にできる時代になったからこそ、生物の「固有さ」も薄れてしまっていく気がする。
未来の地球の行く末を想像して怖くなった。

個人的にアンドロイドのサトルくんに感情移入。

レビュー投稿日
2009年2月22日
読了日
2009年2月22日
本棚登録日
2009年2月22日
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