苦手図鑑 (単行本)

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本棚登録 : 217
レビュー : 39
著者 :
じゅんさん  未設定  読み終わった 

もう無敵!としか言えない公子さん。 北海道弁を駆使しながら我が身や父母を笑い、世間をおちょくり、酒をくらい、佐藤浩市を愛す日々。 軽く書いているようにみえて、かなり念入りに構成を練られていると見ましたね。
(#^.^#) (#^.^#)

.
自分がいかに自堕落に(^_^;)世間の常識から外れたところで生きているか、いかに両親がとんでもないことを言ったりやったりしているか、を語るのって、意外と難しいと思うんですよ。

単なるヤンチャ自慢になったり、いえいえ、そこまで言わなくてもと痛いものになったり。
小さな宝箱のように素敵な素敵な小説を書く小川洋子さんでも、エッセイ中の自虐(というか謙遜)はたぶんご本人にとっては何から何まで本当のことなんだろうけど、なんかしっくりこないという・・。すみません、こんなところで“北大路公子”と比べられるとは小川さんもびっくりですよね。

で、ちょっと引用しちゃいます。

読者に向かって、私と入れ替わるには とあった後で


“私となったあなたには早速ビールの補充に向かってほしい。その件に関しては、これまでは「佐藤浩市がcmに出演している限りキリン一番搾りを買い続ける」という姿勢が大切であったが、今年に入って突如彼が「麒麟淡麗」方面に異動を果たしたうえ、私は発泡酒があまり好みでないので本当に困っています一体どうしたらいいでしょうか。と相談している場合ではなく、ここは銘柄にはこだわらず、お好みのものを選んでいただきたい。”


なんで途中から人生相談タッチ(#^.^#)になっちゃうのか。
人生相談する人&それに答える人をまとめて小っちゃく笑っちゃってる(でもそれ以上に自分のことをなんだけど)あたりが巧いなぁ~~~と、あはは・・・妙に感動してしまったし、

それ以上に可笑しかったのが、

テレビの調子が悪い、と延々、いかにテレビが公子さんの意に反した動きをするかを列記した後で


“では捨てるか。あちこちでよく目にする「故障を機にテレビを処分しました。最初は手持無沙汰でしたが、やがて読書の量が増え、季節を楽しむ余裕ができ、病気が治り、宝くじで一千万円当たりました」という毎日もありなのではないか。”


・・・もうこれは大笑いですね。
ホントに繰り返し新聞の投書欄に出てくる善良なお母さん(が多いと思う。なんかある種の匂いが付き物)をここまで笑い飛ばしていいのか!!

前半は実際にありそうな言い回しで、
「読書の量が増え」には、うん、そうでしょうね、と頷くけど、
「季節を楽しむ余裕ができ」あたりで、そこまで言うか!と引く思いになり、
後半の
「病気が治り」で、ん??? 宗教がらみになってきた??(#^.^#)
「宝くじ云々」では、もう爆笑ですよ。

うん、なんていうか、テレビを処分したという「大英断」を世間に誇りたい、皆さんもどうですか、と啓発したい、なんて無邪気に自慢する投稿にこんな角度から茶々を入れるとは、全く公子さん、食えねぇなぁ、と思うわけです。

テレビ処分の効用(#^.^#)の4つの順番というか、段階の踏み方が、絶妙に巧い!と、こんなところで感心してないで、もっとそれこそ人生に役に立つ本を読みなさいよ、なんて最後は自分突っ込みで終わります。(汗)

レビュー投稿日
2013年10月28日
読了日
2013年10月28日
本棚登録日
2013年10月28日
5
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『苦手図鑑 (単行本)』のレビューへのコメント

tsuzraさん (2013年10月29日)

こんにちは
けっこう知名度が低いと思っている、北大路公子さん。
私も大好きなんです(^ ^)/
新刊が出たのですね!
じゅんさんのレビューですでにもう笑ってしまいます。
早く読みた〜い!

じゅんさん (2013年10月30日)

t>suzura様

私は正直、存じ上げない人だったのですが、読書サイトで話題になっていたので一冊読んで、それ以来、ずっぽりハマっております。(#^.^#)

久々に本を読んで声出して笑っちゃいました。
公子さんのお母さんも、そしてついに(失礼!)お父さんも大好きです!(#^.^#)

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