コスモスの思想―自然・アニミズム・密教空間 (同時代ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店 (1993年5月17日発売)
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感想 : 1
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宇宙船地球号の思想には不備がある、リアリティーを欠いている。
人類が閉鎖システムの中で文化の多様性を生かしながら創造的に互いに寛容な共同体を作り上げる。その中で諸民族が平和共存するには思想的な新たな立場が必要。
というのは非常に同意です。

様々な民族がいて文化がある中で、日付の感覚やアニミズム、神などの力をおろす方法などの
相違点や共通点などとても興味深かったです。

何日後の約束にロープの結び目を作ってそれを数える、その日から予定の日までの日数はあるけれど
カレンダーというずっと通しでの日付の感覚はないことや
盆踊りなどをはじめとしてぐるぐる周り真ん中に神やそれに類するものがおりてくること、
座るという行為に、状況や相手の身分、尊敬の念などによって、座り方 胡座なのか正座なのか、座るための道具、座布団を出すのか椅子を出すのか、どのようなグレードのものかなどが異なってくるなどが特に面白かったです。

自動精米機が導入されることによって精米の作業は楽になったが、撞きながらの会話などもなくなり
その日ごとのお米を精米するのではなく、数日分まとめて精米するようになってしまった。
「苦労もないが楽しみもない」というのも、考えさせられるものがありました。

作業の効率化は重要ではありますが、それだけでは人は生きていけない、
生きてはいけるが生きていく意味がなくなってしまうとも思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 実用書・解説書・哲学書
感想投稿日 : 2018年1月19日
読了日 : 2018年1月17日
本棚登録日 : 2018年1月19日

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