銀の匙 Silver Spoon 2 (少年サンデーコミックス)

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レビュー : 340
著者 :
sayaさん コミック   読み終わった 

ピザを作ることになる八軒君。
押し付けられたようなものですが、
一生懸命調べてなんとかしようとしますし
周りも助けてくれます。
損なのは実際は辛いと思いますが、
いい人の所にはいい人が集まる、というのは
見ていて安心できます。

稲田先輩は凄く好きです。
名前をつけることを否定するわけでもなく
小麦やベーコンも協力してくれますし
客観的に冷静に話してくれて頼れる先輩です。

美味しいものを食べたら笑ってしまう感じ
すごくよくわかります。
点数にもならないことに何日も費やした、と言いつつも
みんなの笑顔を見えて笑顔になる八軒君。
凄く良いです。

御影の家に泊まり込みでバイトをすることになりますが
田舎の”隣の家”の距離感を誤り迷子になる八軒。
仕事もしてないし怒られる、が先に立つ彼に
駒場やみんながまず心配しているというのが良いですが
八軒君の育ってきた環境を思うとかなり共感してしまうエピソードです。

駒場牧場の状態を目の当たりにして、
休みなく働いているのに稼ぎが少ないのは
おかしいと感じる八軒君。
報われないものに敏感になっているのだろうと思います。

鹿の解体をしろと言われたとき、
おじいちゃんが「君の人生は教科書に全部書いてあんのかい?」と言いますが
結構キツイ言葉です。
私だったらイラッとしてしまいそう。
嫌なら無理するなという駒場君もやっぱり良い人です。
結局手を合わせてから解体に挑む八軒君、かなり偉い。

内蔵などを捨てる話で、熊がよく出ることや
害獣と言いつつ持ちつ持たれつで簡単に割り切れない
という話がさらっと入れてあるのが良いです。
自然と生きるということがどういうことか。
熊出没のニュースが身近かどうかで、このあたりの受け止め方が変わってきそうです。

スーパーが娯楽で
100kmだから車で1時間くらい、というのも
北海道あるあるですよね。

タマちゃんの、農業は慈善事業ではない
という言葉、本当にそのとおりで。
経済動物だと突き放すけれど経営者の情で
運営方法は変わる。
答えは一つじゃなくていいんだ、と思う八軒君。
勉強にこだわってきた彼にとって、
凄く大きな気付きだったんだろうなと思うのです。
そしてまた、タマちゃんがしっかりしていることについて
ご両親は「もっとフラフラしてもいいのに」
と思っているところも、新鮮だったのではないでしょうか。

レビュー投稿日
2019年8月18日
読了日
2014年3月30日
本棚登録日
2014年3月30日
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