蒼路の旅人 (新潮文庫)

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本棚登録 : 3634
レビュー : 365
著者 :
sayaさん 小説   読み終わった 

文庫版を再読。

文庫版あとがきにあったヘップナーという作家は、恥ずかしながら存じ上げない。
ただ、『歴史には絶対の視点などなく、関わった人の数だけ視点があり物語があるものなのだ』というのは、中学生の頃風と共に去りぬを読んだ時に感じ、やはり脳天を殴られたような衝撃を受けた。私はそれまで奴隷制度はただただ憎むものであり、奴隷たちが主人と離れたくないと戦おうとするなど、想像だにしなかったのだ。

各々の人生があり、思惑があり、単なる善悪ではわけられぬ。それぞれの正義がある。それこそが歴史、それを作ってきた人間の素晴らしいところであると思う。

何度読んでも深い「物語」である。

レビュー投稿日
2011年3月26日
読了日
2011年3月26日
本棚登録日
2011年3月26日
2
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