ちはやふる Vol.5 [DVD]

監督 : 浅香守生 
出演 : 瀬戸麻沙美  細谷佳正  寺崎裕香  宮野真守 
  • バップ (2012年4月17日発売)
3.80
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本棚登録 : 33
感想 : 6
5

第十三首 きみがため
遂に近江神宮。
みんなで勝ち取った場所。
5人だけじゃない、自分たちが戦って負かしてきた人たちの思いも
全て背負った東京代表という自覚。

会場への道を迷う新。何度も来たはずなのにと考えて
いつもは車だったからだと気付くのが切ない。

体調を崩したのを隠してかるたを続ける千早と
薄々感づいている太一。
そして会場について早々気がつく新。
倒れた千早を抱き留める太一の、流石の幼馴染みの呼吸と
微妙な気持ち
名を呼んで駆けつけてきた新に千早を預ける
太一と新の男の友情もまた良いシーン。
必死な顔をしていた太一が、新に千早を託すと表情が変わり
「4人でも勝ってくるから」
と言い切るところが恰好良い。

色々悩む新が、千早の真っ直ぐさに感じ入るところも良いシーン。
お土産に添えられた『次は試合で』の一言が深い。


第十四首 はなよりほかにしるひともなし
クイーンが登場。
美人だけれど恰好がダサくて嫌味臭い若宮詩暢。
キャラもたっていて面白い。
手も足も出ない中でも気力を取り戻す千早に心震える。

第十五首 つらぬきとめぬたまそちりける
クイーン戦決着。
負けてもへこむよりも、悔しさをバネにに前を向く千早が眩しい。
クイーンと出会い、目標が具体的になる。「夢が本物に」。

負けている千早を見て落ち込む太一。
自分が勝てない、上だと思っている千早が負けるのは
太一にとっても衝撃だったはず。
新が試合で、と言っているが、このままでは自分は戦えない。

「そんなことより応援に」というかなちゃん。
ほんわかしているようでしっかりしていて、可愛い。

”「青春全部かけたって、新より強くはなれない」
「かけてから言いなさい」
原田先生、おれにもできるかな。負けながら、泣きながら、前に進んでいくことが。新に向かっていくことが。”
この台詞はたまらない。
思わず机くんの手を取る千早。机くんがかなちゃんの手を取り
かなちゃんが肉まんくんの手をとろうとする。
大好きなかなちゃんに手を握られているのに、気づかないほど
太一の試合に集中している肉まんくんに涙。

頭は動いているのに体が動かない、疲れ、未熟。
その悔しさ。何かを一生懸命やったことがある人には
みんな覚えがある感情なのではないだろうか。

相手は三年、十分だと言い聞かせる太一、
本人並に落ち込んでいる仲間。
仲間っていい。
にくまんくんが準優勝なんて一番悔しいって泣いているのがじんときた。
「泣くな。おれはまだ泣いていいほど懸けてない。悔しいだけでいい」
この太一の台詞で余計に涙が出る。

会場を後にする際、自然に頭を下げる千早。
みんなも、先生も礼をするところが素直に感動する。

悔しい結果に終わったとしても、具体的な目標が見えて
向かう場所がはっきりした、前向きな結果。
共に泣けて、離されたくないと思えるライバル。
離れた場所で戦う新もまた、敷居が高いであろうかるた会を
再び訪ね、戦いに向けて体勢を整えていく。

ここで最終回でも良いほど、熱いラスト。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アニメ
感想投稿日 : 2012年4月21日
読了日 : 2012年4月21日
本棚登録日 : 2012年3月11日

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