雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)

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本棚登録 : 221
レビュー : 18
著者 :
制作 : 中谷 宇吉郎  池内 了 
inarixさん 作家名:な行(その他)   未設定

師・寺田寅彦博士が引き受けてきたある事故の検証を綴る「球皮事件」。
一時期国の朝野を大いに騒がせたという超能力実験騒動の顛末を回想する「千里眼その他」。
立春の時に卵が立つという迷信に踊る各国の人々が試みる実験、そして湧く報道。さて、卵は立春にしか立たないのか否か。世間の喧騒そっちのけで中谷博士は自宅の机で卵を立てる「立春の卵」。
果たしてそれは本当に健康法か? 研究の過程と結果は書き方ひとつ、とくに新聞では活字の配置と重点の置き方でまるで違った印象を読者に与える。そして間違った健康法が世間を風靡し、政府も踊る。ジャーナリズムの本質を鋭くついた「兎の耳」など。

雪や氷の研究を続け、世界で初めて雪の結晶を人工的につくることに成功した物理学者中谷宇吉郎博士が生涯に30 冊以上出版したエッセイ集のなかから、対象年齢中学生以上の読み物としてふさわしい科学の面白さと味わいに満ちた21編を集めた「岩波少年文庫」。

真摯に物理学に取り組んだ中谷博士の、暖かなまなざしを感じる随筆集。
本文からの引用はちょっとそれとは趣が違うものにしてみました。
2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授を取り巻く大騒ぎも記憶に新しいところから「湯川秀樹さんのこと」より。

レビュー投稿日
2013年1月8日
本棚登録日
2013年1月8日
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