谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫)

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本棚登録 : 1115
レビュー : 108
著者 :
制作 : くまおり 純 
inarixさん 作家名:た行(その他)   未設定

小説を書いていなければただの変態なおっさんだったんじゃなかろうか。
そんな谷崎潤一郎の名とタイトル「犯罪小説集」の文字と並ぶのは、紅い林檎飴で口元を隠した、もの言いたげなツインテールの少女。絵面がなんともいかがわしい。
……すごくいい! 表紙カバーにこのイラストを選んだ編集者は良い仕事をした!

収録されているのは、ある弁護士の事務所にとつぜん現れた青年が、もしかしたら自分は人を殺したのかもしれないと告白する「柳湯の事件」。湯河の目の前に現れた私立探偵を名乗る男が、馴れ馴れしくも彼の前妻の死について推理を語る「途上」。学生時代、寮で起きた窃盗事件を回想する「私」。殺人の日時を示した暗号のメモを手に入れたという友人に振り回され、深夜の人形町で目撃する殺人の顛末を描く「白昼鬼語」。いずれも日本における推理小説の原点となった4篇。

谷崎にかかれば罪深い妄執や狂気すらも妖しい美しさを帯びてくる(気持ち悪さも大分ある)から不思議。

レビュー投稿日
2018年11月7日
本棚登録日
2018年11月7日
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