警官の血 上 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1762
レビュー : 148
著者 :
inarixさん 作家名:さ行(その他)   未設定

ホイッスルの吹鳴が響く。その音は告げる。犯罪と、犯罪者のありかを。ここに、罪がある。ここに、罪人がいる――。

昭和昭和32年7月、谷中・天王寺の五重塔が炎上した未明、天王寺駐在所の警察官、安城清二が謎の死を遂げる。
その長男・民雄もまた父の死の真相を追い警官となるが、赤軍派への長い潜入任務のなかで精神を消耗していく。
清二、民雄、そして和也。3代にわたって警察官となった安城家の男たちが追い続ける殺人事件の謎を、敗戦直後から高度成長期、バブル崩壊後まで時代の変遷を交えて描く。

警視庁はその血筋、毛並に期待する。
父親の仕事を継いだ2代目、3代目の警察官。それは父親が子供の教育を間違えなかったということの証明、父の職業を子供が誇りにしていたことの証。
その血のために、与えられた任務が彼らを蝕む。警察官となり、そのために非業の死を遂げる。それは宿命だったのか、否か。
戦後間もない上野公園で起きた男娼殺害事件。そこから実に数十年を経て続く、罪と血の物語。

レビュー投稿日
2019年7月7日
本棚登録日
2019年7月7日
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