少年計数機 池袋ウエストゲートパークII (文春文庫 い 47-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年5月10日発売)
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おれたちはみんな自分の場所にいることしかできない。他人になることもできない。与えられた場所で、全力でなにか大切なものを守る。それ以外になにができるというのだ。
インターネットで自分の部屋での生活を動画配信する若い女性たち。そんな“電子の妖精”をストーカーするエリートサラリーマンの皮をかぶった怪物。怪物も償いをしなければならない――『妖精の庭』
「世界を知るには、世界を数えくちゃいけないんだ」
素数。自分と1以外では割りきれない、友達のいない孤独ないい数字。
素数のように他者を拒絶し超然とした笑顔を浮かべながら、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。そんなヒロキを放っておけずにいたマコトは、複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…『少年計数機』ほか2編。

池袋の街を疾走する危険な青春。新世代ストリートミステリー第2弾。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ―石田衣良
感想投稿日 : 2013年8月18日
本棚登録日 : 2013年8月18日

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