「おいしいお菓子っていったいどんなもの?」
パリの料理学校で料理・製菓を学び、現在、フランス菓子とお惣菜の教室を主宰する著者が、そんな疑問を抱き、大都市パリで愛される菓子、フランスの素朴な魅力がたくさん詰まった地方の料理や菓子について取材。
フランスにチーズケーキやショートケーキが無い理由、チョコレートや砂糖の歴史にも触れ、さらに日本でのフランス菓子の扱われ方や当のフランスとの違いも取り上げる。
本文に添えられた阿部真由美氏のイラストも美味しそう。
個人的にはカヌレが好きなので、カヌレのエピソードが印象深かった。ボルドーの女子修道院で古くから作られていたお菓子なんですね。
材料の違いや、菓子作りのコツ、料理の概要などは本文中に出てきますが、レシピ本ではなく、あくまで食文化の考察本なのでご注意ください。
店舗などの固有名詞がたびたび登場しますが、本書は2001年の刊行のため、現在と少々事情が変わっている可能性もありますのでこちらもご注意ください。
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作家名:あ行(その他)
- 感想投稿日 : 2013年12月1日
- 本棚登録日 : 2013年12月1日
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