小川 糸さんの本は、素敵な人生の歩み方を示していると思う。この本は、鎌倉に住む代筆屋の女性を中心とした1年に渡る日常を描いた物語。主人について、仕事を通しての心の機微、そして成長を感じた。私も仕事を通して、さらに成長したいと思った。その為には、仕事にのめり込み、苦しまないといけないと本文が言っているように思う。(プロの代筆屋として、その人に成り切って文章を書くことから。)
相手に手紙で伝えると言う行為の深さを知った。相手に何か伝える時は、伝えるべき内容さえしっかりしていれば良いと思っていたが、相手のことを一歩深く考えれば、どの種類のペンで書くか(ボールペン、万年筆等。また、どのメーカーのもの等)どの紙に書くか、封筒は、切手は。想像は無限に広がり、考え抜いただけ、相手に想いは届くと言うことを。
これは人生・仕事に通じることで、何処まで相手のことを考えて行動できるかによって、結果が違ってくると思う。今思うことは、相手を思う気持ちが浅いのではないか。もっと深く考えて行動出来れば、幸せな方向に持っていけるのではないかと言うことです。
たくさん考えることが出来、さらに深い感動を得られる本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月12日
- 読了日 : 2017年6月12日
- 本棚登録日 : 2017年6月12日
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