寺山修司全歌集 (講談社学術文庫)

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本棚登録 : 214
レビュー : 13
著者 :
hy343さん 詩歌   読み終わった 

マッチ擦るつかのまの海に霧深し身捨つるほどの祖国はありや


など、胸をえぐられるような歌もありつつ、事前に期待?したような、ページをめくるたびハっとさせられるということではない。

血とか墓とか盲目とか、ショッキングな単語を使い、卑近なものと遠いものを結びつけるというような技巧・・・短歌の中でどう表現するか、という形骸に囚われている感じもする。若書きとも言えるのではないか。

「全歌集」というのは寺山自身がつけたタイトルらしく、跋文にあるように、自身の(歌の)墓標であるという。つまり「歌はこれで棄てた」という覚悟のようなものがむしろ印象的であった。

つくづく、歌は生き様そのものなのだ。

レビュー投稿日
2019年6月6日
読了日
2018年7月31日
本棚登録日
2018年7月31日
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