「007」シリーズの第5作。
ソ連の諜報機関が、西側の諜報機関に打撃を与えようとして、エースであるジェームズ・ボンドの殺害を企てる。亡命を装った美人刺客を、ボンドに(オリエント急行で)護送させるという筋書きを立てるが・・・という話。
60年前の作品だからなのかどうなのか、今読むとすごい緩いスパイ小説。
前半、なぜボンドを狙うかの説明(ご託)長すぎ。ボンドは簡単に敵を信じ、ピストルまで渡しちゃう。敵、襲う前にわざわざ眠っているボンドを起こす。最後、敵組織のボスにやられ、死にそうになってそのまま終わる(決着ついてない)・・・などなど、どうも小説的なご都合が多いようだ。映画のイメージではもっとドンパチが多いのかと思ったら、それも意外に少ない(「カジノ・ロワイヤル」よりはあるが)し、ボンドガールのその後の運命も宙ぶらりんだし、なんだか「?」が飛び散らかって終わる。
正直面白くなくて、読了まで長くかかった(投げ出さなかったのは、スタンダードなんだから一応最後まで読もうと思ってサ)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2019年7月1日
- 読了日 : 2018年2月6日
- 本棚登録日 : 2018年2月6日
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