ティム・バートン監督、1996年、アメリカ。

ずいぶん前に一度観たけど、また観てみたくなった(大統領の娘役ってナタリー・ポートマンだったのかぁ、というのもあり)。

当時は「ただひたすら気色悪い映画」としか思わなかった記憶があるけど、どうして、今観るともうちょっと味がある。

強い大統領でありたい(しかし今いち決断力に欠ける)アメリカ大統領、ホワイトハウスの装飾にしか興味のないファーストレディーを始め、将軍とか報道官とか科学顧問とか、ニュースメデイア(GNN)のキャスター、カルトにはまる主婦、往年のヘビー級チャンピオン、アメリカンポップのスター(トム・ジョーンズ本人出演)、トレーラーハウスの貧乏な家族・・・枚挙にいとまが無いほど、アメリカ合州国のごった煮である。ラストシーンで国歌を演奏するのはメキシコ人(ほかの人がいなくなってしまったので)だったり、勲章を与えられるのはネイティブ・アメリカンの青年だったりする(彼のおばあちゃん役シルヴィア・シドニーはサイコーだなあ)。「我々は友達」と言いながら人間を襲う皮肉もシュールである。

つまり、すごいカリカチュアライズされているけど、これまさにアメリカそのものなんだよね。馬鹿だねーと言ってる間に、身につまされちゃったりするのではないか。

大統領役ジャック・ニコルソンの演説はどれもサスガだったな。

2019年7月11日

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