梨木香歩さんシリーズ。

3つの短編からなる本です。

一つ前に読んだ「からくりからくさ」の前後譚で、これも女性の世界の物語ですね。

最初の2編は、主人公ようこ(まだ「蓉子」ではない)が少女で、日本人形の「りかさん」と出会う頃のお話。

寄せ集めの雛飾りを始め、なかなか難しい人形たちの固く絡まった人生?を、ようこがりかさんの力を借りながら解きほぐして行きます。

人形と話をするというのは、ファンタジー、またはスピリチュアルに思えるけど、感じやすい女の子には普通にできることなのかもね・・・と思った。

りかさんと、ようこの祖母・麻子さんがことのほか魅力的。
若い女じゃなくてやっぱおばあちゃん、ベテランの凄みさえ感じます。こういうおばあちゃんにならないと・・・!(男だけど)

3編目は、「からくりからくさ」直後の話。

女性にとって赤ん坊とはどういう存在なのかを描く。男の読者としてはやはり濃厚っていうか、生々しさを感じますねー。

2018年12月26日

梨木香歩さんシリーズ。

染色や織物の世界を通して、唐草模様のように連綿と受け継がれ、伝えられてきた、女達の抑鬱と幸福を描く。

染色、機織り、パターン作家、中東にルーツを持つ外国人鍼灸師の4人の若い女性と、1体の人形の共同生活。「おばあちゃん」が住んでいた一軒家を下宿にすることになり、たまたまそこに集まった4人は、実は数奇な運命の糸で結び合わされていた・・・。

オレが読むとどことなし女女(おんなおんな)していて生々しく感じるけど、静かな中にも存在の切実さというか生の迫力というかがすごく迫ってくる。凄いお話だと思う。

能面の「般若」は知っていたけど、このお話に出て来る「生成」「真蛇」というのを先に見ておいたらもっと面白いかも。

2018年11月25日

読書状況 読み終わった [2018年11月25日]
カテゴリ ヒューマン

女性が大統領になったら、アメリカという国は変わるのだろうか?
それとも、大統領までのぼりつめる女性というのは、大統領までのぼりつめる男性とそう違わないのだろうか?

ちょっと、興味わくところであります。

2007年5月5日

読書状況 読み終わった [2007年5月5日]
カテゴリ 社会

某友人が、この2月にお子さんを出産されました。その時に、お医者さんから出産記念にもらった本だそうです。

出産祝いに山本周五郎? どんな内容なんだ? 妙に気になりました。

短編集です。古き佳き夫婦関係の物語がつづられています。
武士の矜持の中での、こまやかで深い互いの思いやり。「婦道」と言うと凄いけど、女性の立場からつづられるからこういうタイトルなだけで、男にも女にも思い当たる内容ですね。

思いのほかひらかなが多く、例えば柔らかい鉛筆ですらすらと書いたというような文体。穏やかで読みやすく、内容とともにじわっと浸透してくるいいお話の数々でした。

2007年4月26日

読書状況 読み終わった [2007年4月26日]
カテゴリ 時代
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