青の炎 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2002年10月23日発売)
3.87
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本棚登録 : 15781
感想 : 1686
5

終始重い話だった。主人公はサイコパスでもなければパラノイアでもない普通の17歳の少年。
大切な家族の平穏な日常を取り戻す為に、完全犯罪を執行する。

入念に叩いた石橋は少年の思った以上にもろく
未成年故の詰めの甘さに(手馴れてたらそれはそれで問題だけど)読者は焦燥感に駆られること必至。
ラストはもぅ息苦しくて、会話の応酬を追ってくのが辛かった。
映像より活字の方が切迫感が半端ない。ハッピーエンドなんて最もかけ離れた話だけど、私はこういう作品が好きだったりする。
“男性作家さんならでは”なディテールですが毎回一気に読ませる文章力は流石です。お陰で今日は食欲が…無い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2013年4月23日
読了日 : 2013年4月23日
本棚登録日 : 2013年4月22日

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コメント 2件

imuzak12さんのコメント
2013/05/17

これ、イーベイで負けて購入できなかったんです。「黒い家」を読んだのですが、これも面白そうですね。今度チャンスがあったら絶対手にしよう。

imuzak12さんのコメント
2013/05/18

「悪の経典」の映画予告を見て無性にがっかりしたというか、非常に安っぽく感じたというか。。。それで、もう鼻から読む気が無かったのですが、本の方、面白かったですか?それならば・・・(^^) とりあえず今のところはメモッといて、機会があるときに手に入れます!

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