仏果を得ず (双葉文庫)

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本棚登録 : 3936
レビュー : 502
著者 :
片山るんさん 新刊   読み終わった 

文楽版「ガラスの仮面」だなと思った。
自分ではない何者かになって語るという芸能の魔力は、人形浄瑠璃の義太夫にもあることを初めて実感した。
歌舞伎もそうだが、昔からずっと継承されている物語を、いかに実感を持って演じるかという世界は、極めても極めても届かない奥の深い世界なのだ。
その魔力に魅入られた健の様子が、時に微笑ましく、時にもどかしく、いきいきと描かれている。
たぶん、実際の文楽を鑑賞しても、この物語に描かれているような世界を体感できるかどうかはわからない。小説でスポットライトを当ててくれるから、「ああ、いいな」と思えるのではないだろうか。
人形遣いの人の話も読んでみたいと思った。三浦しをんならどう描くだろうか。

レビュー投稿日
2012年5月10日
読了日
2012年5月10日
本棚登録日
2012年5月10日
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