カクレキリシタン 現代に生きる民俗信仰 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年2月24日発売)
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感想 : 7

いま読んでる。面白い…神父不在の間に独自の進化をしてしまって、カトリックからだいぶ離れた信仰、風習になっている。
「正月や神様の命日に現役のカクレの人を呼んでオラショをあげてもら」うって、仏教徒の人が地鎮祭の時だけ神主を呼ぶのに似てる。
改定の際の追記を読むと今なお変化しており、どんどん儀式が簡素化されている様子がうかがえる。

読了。カクレキリシタンの信仰や行事がまだ続いていると知った時は興奮したのだけれど、実態を読んでみると後継者不足に加えて行事が多い、裏方の女性の負担が半端ない等で、現代においては廃れても仕方がありませんねという気分になった。「全員でやめることによってやっと解放された」との声もある。
元は信仰を守り抜くためのものであったろう「経消しのオラショ」の存在や、祈りは声を出さずに唱え、手を袂に入れて指折り数え、ちょこちょこ意図的にオラショを中断して雑談や世間話をするという風習(地域:根獅子)が、分断と潜伏の時代を思わせて味わい深く思えた。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション<わりとまじめ>
感想投稿日 : 2019年12月17日
本棚登録日 : 2019年12月6日

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