ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観

4.10
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本棚登録 : 1194
レビュー : 126
アイさん ノンフィクション<わりとまじめ>   未設定

半分ほど読んだところ。めちゃめちゃ面白い。
アガーピ(村人のひとり)がカオアーイーボーギー(精霊)のように話しているのを対面で確認したのに、翌日アガーピに聞くと全然心当たりがないように振る舞うのとか、コーホイビイーイヒーアイ(村人のひとり)がある日ティアーアバハイになって(改名して)いて「コーホイはここにはいない」と言ったりするのとか、何かこう自己同一性というものが全く重視されていなくて面白い。
もともと人間はこんな感じで暮らしていて、そのために解離という機能を持っているんじゃなかろうか、と思った。

読了。
先だって読んだ本ではカティ族には東西南北の考え方がないらしいということに驚いたけれど、ピダハンには左右という考え方もないらしかった。自分を基準に相対的に右、左というのではなく、周囲の地形を基準に例えば川の「上流の方、下流の方」という考え方。圧倒される。
著者がキリスト教の伝道師だったため、そちらの点でも面白かった。マジで信仰している人はこう思っているのかー、という興味深さ。ピダハンの文化で暮らす中でその価値観が揺れ、変化する様もつぶさに描かれていて最高だった。良い本。

レビュー投稿日
2019年10月4日
本棚登録日
2019年10月4日
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