若きサムライのために (文春文庫)

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本棚登録 : 1531
レビュー : 138
著者 :
ichikolinさん  未設定  読み終わった 

あくまで個人の中限定の話であるが道徳の教科書…いや、参考書かな。参考書にしたい本。
「お茶漬けナショナリズム」を境にして、後半の対談などは不道徳教育講座よりずっと難しく、一度読んだ程度ではインプットしきれない情報量が沢山あるが、本書を一度読めば、三島先生の伝えたいところの根本的な部分、「精神と文化」~「文武両道」~「武力とは何の為のものであるか」そういう、「文化」と「武力」の二つの異なったものを精神に修めてゆくことの大切さを知ることができると思う。
「若きサムライのための精神講話」では不道徳教育講座のようにひっくり返されるような驚きはそこまで無い物の、わかりやすく噛み砕いて、そこのへんの所を教えてくれます。

「若きサムライ」である我々若い読者からすれば、三島先生は知った初めから「切腹した作家」です。
本書を読んでいると、「何故切腹してしまったのか?」という部分がなんとなくわかってくるような気がしてきます。そういう、三島先生の精神に触れる本です。
命より大切な、しかし肉体と肉体による行動無くしては証明されない(文字では表現にしかならず、証明にはならない)「精神」が、現在も「切腹した作家」という鮮烈な6文字で我々の頭に浮かび上がっています。

レビュー投稿日
2014年8月13日
読了日
2014年8月13日
本棚登録日
2014年8月13日
2
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