「敷島の大和心を人とはば朝日ににほふ山桜花」という宣長の歌は有名すぎるほど有名だが、彼の思想についてはまったく知らなかったため、本書を読んでみた。漢文で書かれた古事記などの古文書から大和言葉を探索し、本来大和民族が持っていた文化、思想を再発掘した人であることが分かった。これにより明治から昭和初期にかけての思想統制社会の精神的支柱となって行ったことが理解できたが、浅学の私には理解しかねる原文が多く、もっとちゃんと教えてよといいたくなることも多々あった。 日本古典の読解力に自信があり、かつ宣長を知らない人におすすめしたい本である。
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- 感想投稿日 : 2018年10月23日
- 読了日 : 2008年6月26日
- 本棚登録日 : 2018年10月23日
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