これまでの国名シリーズの中でも群を抜いていて、これほど複雑でエラリー・クイーンを悩ませた事件もなかっただろう。まさに二転三転する展開には本当にハラハラさせられた。
物語の前半から後半にかけてとにかく犯人に翻弄され続け一度は赤っ恥をかいたエラリーだったが、物語が終盤に近づくにつれてこれまでに読者が読み慣れているエラリー・クイーンの本領が発揮されていったので単純に物語としても上手く盛り上がっていた。
犯人の狡猾さには誰もがきっと度肝を抜かれることだろう。そして、その犯人を打ち負かすエラリーの比類なき推理に驚嘆するだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年11月2日
- 読了日 : 2024年11月2日
- 本棚登録日 : 2024年9月17日
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