盤上に散る

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本棚登録 : 119
レビュー : 19
著者 :
川柳蛙斎さん 将棋   読み終わった 

最近、個人的に大ハマりしている塩田武士先生の作品
ただ、自分がハマったのは罪の声や歪んだ波紋の重工な社会派小説?だったので、本作はまた別の顔が見えたというか、、、そういえば塩田先生の事を何も知らんかったんだなぁという印象
関西の人なのだろうなぁとは思っていたのですがね、本作では時折関西のノリが出ていました
いやぁビックリw

主人公はアラフォー女性
母一人子一人の環境だったが、母親が亡くなり心に穴がぽっかりという状態
母親の遺品整理の際に送られていない封筒を発見
宛先を調べると将棋の真剣師
いわゆるかけ将棋をやって生活しているような人だと判明
なにか引っかかりがあったのか、その真剣師に母の封筒を届ける事に

もう一人の主人公的な存在としてアラサーリーゼント男
こちらは根っからのワルという事ではないものの、ワルの先輩と一緒にオレオレ詐欺をやったり、気に入らないヤツをボコったり

そんなときにヤクザ風の男とモメるが、その男は刑事だった
その男から脅されて人探しをする事になる
その男がなんと前述した女性が封筒を届けるために探そうとしている真剣師だった

同じ人を探しているのですぐに出会う
お互いに同じ人を探している事はすぐに分かったので、ここは一つ共闘という流れになる

二人で人探しをしていく訳だが、各種のドタバタ劇がありつつ、昭和の匂いがプンプンしつつの物語

アラフォーの女性の母親はその真剣師と関わりがあった
母親の妹が身を崩したときに助ける立場ではなかったのだが助けたりした
そのときに真剣師が母親に一目惚れで結婚まで考えたが上手く行かず
母親としても実は惚れていたのだろうが、色々な事でなかなか上手く行かずという形

真剣師はある真剣を最後にこの世から姿を消していた
が、また真剣をやるという情報をキャッチ
アラフォー女性は母の封筒を渡したい

アラサーリーゼントは刑事に言われたからというだけだが、刑事の方は刑事の方で個人的に真剣師に会いたい事情があった
刑事の兄も真剣師
くだんの真剣師と最後に真剣をした人物がその兄だった

このあたりはゴチャゴチャしているのだが、色々な伏線が収斂していく感じで

最後の真剣勝負が終わり、各登場人物もたどり着くところにたどり着いて終わる

巻末に塩田先生の対談のようなものがエピローグとして載っており、そこで塩田先生のキャラクターが垣間見えてよかった

レビュー投稿日
2019年4月21日
読了日
2019年4月15日
本棚登録日
2019年4月21日
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