黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年4月13日発売)
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本棚登録 : 6206
感想 : 519
4

「麦の海に沈む果実」の続編的な物語。
やはり理瀬はある種、私の理想の少女です。
とてもドロドロとしているのに、なぜかすごく読みやすいし
なぜかすごくきれいな気がする。
登場人物と同じようにこの物語も怖いくらいに美しい。
そしてもちろん登場人物が皆魅力的。
人は隠されたものやふとした影に魅力を感じるというのはほんとうだなあと思わされます。

恩田さんの作品にしては読み終わった後にしっくりきました。
「麦の~」を読んだからこそ面白いのだけれど、
こちらの作品の方が好きです。


「黒と茶の幻想」「三月は深き紅の淵を」も読もう。
このシリーズ(と言えるのかな…)は題名がすごく素敵。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 恩田陸
感想投稿日 : 2010年9月17日
読了日 : 2010年9月17日
本棚登録日 : 2010年9月16日

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