渡りの足跡 (新潮文庫)

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本棚登録 : 456
レビュー : 40
著者 :
いけださん 本・雑誌   読み終わった 

 やっぱ自分、梨木香歩、すきだな。
 このキリッとした文章。すっとした佇まい。柔らかで綺麗な表現。

 そして、こういう文章を読んで、あ、おんなじだ、って呟いた。
<blockquote>こういう事態に追いやった責任の大部分が人間にあるにしても、その人間もまた nature の一部であるのだし、ならばその欲深さや浅はかさもまたその nature なのだから、この状況こそが、この時代この場所の「生態系」に他ならない。だが、なんとか環境の人為的な破壊を食い止めたいと試行錯誤する人々がその種の中に出ることもまた、自ら回復しようとする自然の底力の一つなのだろう。</blockquote>
 こういった感覚に共感できることが、自分が梨木さんの作品を好きな理由の一端であることは間違いないのだろうな、と思う。
 もちろん、何よりも惹かれるのは、その考え抜かれた、しかしどこまでも流麗である、研ぎ澄まされて美しい文章表現であることは間違いない。

レビュー投稿日
2018年11月13日
読了日
2015年2月7日
本棚登録日
2018年11月13日
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