掠奪都市の黄金 (創元SF文庫) (創元SF文庫 リ 1-2)

  • 東京創元社 (2007年12月12日発売)
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本棚登録 : 106
感想 : 9

書店で見かけて、おや?と思いました。
帯を見て、おお!?と思いました。
まさか、『移動都市』に続編があるとは思いもよらなかったから。

『移動都市』の感想も書いてないクセに続編を取り上げるのはどうなのよ、と思いつつ。
や、書こうとは思ってたんですよ?みっともない言い訳に過ぎないわけですけれども。
他にも、書こう書こうと思いつつ放ったらかしてる作品が幾つかあるのは秘密。

とりあえず、へスター最高!もう大好き!
小説の登場人物で、トップクラスに入るくらい好きです。
前作の段階で、もうメロメロだったのに、さらに良くなっちゃってる。
とは言っても、かなり評価が分かれる存在であると思います。
かなり変わったheroineであることは確かだし。
けどねー、良いんですよ。ツボなんですよ。ど真ん中なんですよ。
いわゆるツンデレってヤツですか?違うかも。
まあいいや。とにかく、へスターは本作でもやっぱり素敵です。可愛いです。
おいおいおいおい、って事をやらかしちゃったりもするんです。
でもまあ、あれだ。恋は盲目って事だ。たぶん。
とりあえず、悪いのはトムってことで。や、トムも良いヤツなんですけどね。

そして、「移動する都市」「捕食する都市」というIdeaが素晴らしすぎます。
このdetailは、ありふれているようでいて、かなり奇抜です。
まさに、資本主義という形式の本質を、見事に描き出した構図だと思います。
荒唐無稽に近いのにも関わらず、あくまでも生々しいReality。
これが、「作家」の持つ力なのだなあと感嘆させてもらえます。

そんでもって、本作も訳者の安野玲氏が素晴らしいです。
創元には、良い訳者さんが揃っていますね。
あくまでも自然で、日本語らしい日本語で訳してくれるのはとても大きい。
海外作品は、文章そのものと訳との相性が、とても重要なのです。

そんな訳者さんのあとがきによれば、本作は4部作らしいです。
これからどうなるのか、もうワクワクが止まらないです。
頼むよ創元さん。完結させてくれよ。お願いしますよ。マジで。

あと、映画化の話もあるらしいです。
へスター、大丈夫かな、と不安でいっぱいです。
なんか、普通に美少女とかになってたら幻滅だし。
この作品は、映像化しちゃったら駄目な種類なんじゃないかなあ。
や、作品の構図そのものだけなら、映像化したら映えると思うんですよね。
けれど、ヘスターとトムというのが、作品の縦軸なわけで。
そこんところが上手く処理出来ないと、すっごく中途半端で終わりそう。

とにかく、面白い作品でした。
ヘスターが良いんですよ。マジで。しつこい?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年11月13日
読了日 : 2008年2月4日
本棚登録日 : 2018年11月13日

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