ビジネス本作家の値打ち

著者 :
  • 扶桑社 (2010年6月18日発売)
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感想 : 22
4

ビジネス書評価の権化、水野さんの新刊。
85~100 ビジネス本のマスターピース
75~85 極めて優れたビジネス本
60~75 水準レベルのビジネス本
45~65 買うのに勇気がいるビジネス本
0~45 ポンチビジネス本
という採点を作家ごとに数冊評価し、これまでの著書を通じての著者のキーワードや、本の売り方などビジネス本作者をめった切りした本。
勝間和代の最近の著書などにはかなり厳し目の評価だが、全般的には 、好意的な評価と感じた。
ただ相対的にみると、(巻末に点数で配置した作家ごとの散布図がついている)評価が如実に現れている。

大前研一と吉越浩一郎がすべて85点以上。
「大前流心理経済学」「ハイコンセプト」
「ドットコムショック」「考える技術」
「企業参謀」(大前)
「残業ゼロの仕事術」「デットライン仕事術」
「英語をやっていて本当によかった」
「プロの整理術」(吉越)『吉越式会議』は85点ジャスト
それ以外で85点ごえの本は、
「稲盛和夫のガキの自叙伝」(稲盛)
「リクルート流」「法人営業バブル」(大塚)
「自分の小さな箱から脱出する方法」
「ハイパワーマーケティング」(金森)
「成功者の告白」「非常識な成功方法」
「60分間企業ダントツ化プロジェクト」
「あなたも今までの10倍速く本が読める」
「全能思考」(神田)
「人生が全部うまくいく話」(斎藤)
「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」
「亜玖夢博士の経済入門」(橘)
「洗脳原論」(苫米地)
「内藤忍の資産設計塾」(内藤)
「鏡の法則」(野口)
「知的ストレッチ入門」(日垣)
「ユダヤ人大富豪の教え」
「スイス人銀行家の教え」(本田健)
「レバレッジシンキング」
「レバレッジ人脈術」(本田直)
「借りたカネは返すな」(八木)
「さおだけ屋はなぜ潰れないか」(山田)

神田は、80点以上がほとんどだが、2冊ほど25点や5点と厳しく、勝間は80点以上もあるが、45以下も多数。泉はすべて水準レベル。
苫米地は、エンターテイメントと呼ばれたりと、笑える記述も多く飽きさせない。
ビジネス本をこれから読もうという人が 、推薦図書を見つけるというよりも、ビジネス書中毒で、読まずともいいのについつい読んでしまう人が、笑うに適した本だと思う。
(まさにわたしのツボにはまったわけです)
先日読んだ、「ビジネス書大バカ事典』(勢古浩爾)と比べると、かなり甘い目の評価(点数が甘いけど、コメント結構攻めているのもあるので一概にわからないが)なのは、出版業界へ迎合?といった気もするが。
十分笑えたので、私のようなビジネス書中毒やビジネス本信者の方、ご一読を・・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年8月20日
読了日 : 2010年8月20日
本棚登録日 : 2010年8月1日

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