現実にこんな出会いがあったとて、そうと分かりようがない訳ですが、悠久の歴史の中で、この物語のような出逢いがあったら素敵だと、素直に思える読後です。
映画化されるようですが、この時空をどう飛び越えるのか――まぁ、原作と映画は別物として、でも鑑賞後には読後と同じ温もりを味わいたいと祈ります。
森沢さんの作品は、非現実的なほどに悪い人がおらず、でもその非現実的な世界が心地よくて好きです。現実は現実で味わえるから、そうでない世界を、これからも見続けさせて欲しいと祈ります。
2つの祈りが通じるといいのですが。
「津軽百年食堂」「青森ドロップキッカーズ」そしてこの作品で「青森三部作」完結!だそうです。いずれの作品も僕の本棚に飾られています。前二作を読んだのが大分前なので内容を克明に覚えていないのですが、改めて読み返したくなりました――が、森沢さんの他の作品も読みたくもあり、悩ましい限りです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年4月30日
- 読了日 : 2015年4月30日
- 本棚登録日 : 2015年4月24日
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