写真に力があるとすれば、専門家よりも専門知識のない一般人の方が単純に何かを感じられるのだと思います。心を揺さぶられる写真には、被写体や撮影テクニックだけでは伝わらないものが込められているような気がします。
そういう意味では、高名な写真家の信念はそれほど複雑なものではないように感じられます。
本書は、沖ノ島を巡る藤原新也氏の写真と安部龍太郎氏の短編が収められています。
圧倒的な歴史を前にすると、興味以上に恐怖を感じるのは、そこに確かな人の想いががあるからだと思いました。また、己の小ささを感じ、歴史に潰される感覚からの恐怖とも感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2014年6月5日
- 読了日 : 2014年6月5日
- 本棚登録日 : 2013年7月30日
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