うちのパパが言うことには (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2008年5月24日発売)
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感想 : 17
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バカボンのパパは41歳!

おとな買いは子どもにとってはルール違反!

事象に対する事実は1つ、でも思い出は色々(=真実?)。

モノサシが「東洋」「戦後」から「世界」「観測史上」に変わってく。

青春の終わりは、奨学金をすべて返し終えた時。

メメント・モリ=死を思え。

中央の押しつけてくる理想論のひずみは、結局、最も弱いところ‐家庭や子どもにのしかかってくる(p.122)


「命の重さを子どもたちに教えよう」などと言いながら、「生きることのすばらしさ」しか伝えないというのはきれいごとだろう。「死ぬことの尊さ」と合わせて伝えないということには、命の一面しかわからないことになる。(p.93)


勝敗とは試合を終わらすために設けられた便宜上の取り決めにすぎない!

人生そのものが生まれて初めての連続!


きみたちが何年か先に船出するオトナの世界は、けっこうガキっぽいようだ。ガキのままでも、やっていくる。それは、もう、確かな事実として認めたい。
さあ、そこから、きみはどうする?
オトナになるの、やめちゃう?それとも、ぼくたち現役のオトナとは違ったオトナになってみる?
いつか、その答えを聞かせてほしい。(p.191)

人間と人間は百パーセントわかりあえるべきものなのだとしたら…たぶん、小説はずっと昔に滅びていただろうと思います。(p.223)

子どもが常にかわいい訳ではなくて、かわいくない時もあるのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年9月14日
読了日 : 2010年9月18日
本棚登録日 : 2010年9月12日

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