MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

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てるみんさん  未設定  いま読んでる 

※インスタでの読者記録の転載です。レビューというより、内容が区政に必要である理由を書いてます。

小学校の学校再編に伴い、最大で1.7km(経路)の通学距離となります。区長になる前にできた計画を引き継ぎましたが、説明会の度に特に低学年の通学についての不安の声が聞かれます。

私にも現在小1の息子がいます。こどもの足で大きな荷物を持って、最大で40分前後の通学。保護者の方の不安はよくわかります。しかし、文科省の示す、小学校の通学距離範囲は最大4キロです。大阪市は2キロを超えるとバスや公共交通機関の活用を検討することになっています(あくまで現時点)。

また、超高齢化のまちである生野区は「交通事故のうち自転車事故の割合が府下ワースト」を争う比率です。それも高齢者が多い。事故を防ぐためには、別の移動手段を検討する時期に来ていると考えています。

区内の公共バスの本数が少ないのも、悩みの種です。阿倍野や長居公園にスピーディに行けるBRTがこの春から走っているので、活性化を期待して乗ってほしいと願っていますが、バス停までの距離がネックだと高齢の方に言われることがあります。

この「こどもの通学」と「高齢者の移動支援」に休日の観光ニーズを踏まえた新しい地域交通を、区長になった時から模索しています。ただ、「赤バス廃止」の経緯を知ってる人は「絶対に無理」としか言いません。「赤バス」と同じものを求められると、財政上は無理です。

一方で、赤バス廃止の時期から高齢化も進み、ITの技術やまちの在り方も変わってきている。「赤バス」とはまったく発想を変えて、以下のようなことを考えています。

「人が移動することにより恩恵を被るサービス・施設のすべてから資金を募り、介護保険も一部使って運営資金とする」

「不足しているバス・タクシー運転手の人員を、複数の事業者がまとめて雇い、効率的に業務を回してて運転手の給与もアップさせる」

「IT活用でこどもの欠席や乗降連絡はタブレット上の連絡網と顔認証、走行データの分析やルートの効率化」「高齢者はサブスクリプション方式(定額制)で『出かけるハードル』を下げる」

生野区の道の狭さから、乗り物にもいろんな選択肢を考えながら、課長たちと議論をしてきました。ラストワンマイルの問題が解消できたら、空き家をどんどん戸建てにリノベしたり建て替えたりして、子育て世代に住んでもらえる可能性も高まる。

※一方で「1.7㎞より遠いところを通学してる」こどもたちがいるのも重々承知しています。繰り返しですが、大阪市の基準は全国基準の半分なので、2キロを切る通学路のためだけにバスの検討はできません。

行政の立場としては「全額公費で地域交通を走らせる」は、選択肢にはありません。ただ、先ほど示した「官民連携方式」なら可能性はある。そしてこの本を読むと、もっと可能性が広がります。エッセンスはこのリンク先にあるのでぜひ。
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/226265/112900304/

学校再編への賛否で意見が割れている中、それはそれとして「区民の移動をどうするか」という前向きな話し合いには、高齢の方やその支援者ばかりだけでなく、ぜひタクシー・観光・医療事業者や起業家、まちに関わる若い人などに入ってもらえるとありがたいです。

今までの公共交通の概念を捨て、要求要望だけではなく「みんなで作ろう!」と後押しする力が集まれば「いくのなモビリティ」は実現すると信じています。

8月27日に地域交通勉強会やりますので、「生野区・地域交通」で検索を!
https://www.city.osaka.lg.jp/ikuno/page/0000477200.html

本のレビューのつもりが宣伝になってしまいました(汗)。

レビュー投稿日
2019年8月15日
本棚登録日
2019年8月7日
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