森にかよう道 知床から屋久島まで (新潮選書)

  • 新潮社 (1994年1月1日発売)
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感想 : 7
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連載モノであり、編集も雑駁なので、やや話があちこちの森に飛ぶし読みにくいが、そんな中でも面白い話がちょこちょこ出てくる。
また、個人的に思い入れのある西目屋や木曽の森のこともいろいろ出てきて、知見が深まった。

森といっても各地様々な事情がある、そんな中でも、
森をめぐる生活(山仕事、兼業農業)の本質さや、
それに比べ(近代の)林業というものの危うさ・薄っぺらさがあぶりだされていく。
また、西目屋(白神)と国有林の関係や、木曽川の筏流し(川と森の連続)とダムの関係等、河川をはじめとして社会資本整備・地域づくりにおいても重要な指摘を含む書である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: まち・都市・地域環境
感想投稿日 : 2015年12月4日
読了日 : 2015年11月
本棚登録日 : 2015年10月3日

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