「『魔法』という日本語は、明治以降、アンデルセンやグリム兄弟の作中に登場する異能者たちの使う力の和訳として生まれたものよ。それはすなわち戯画化された、欧州の神秘家たち。ご先祖様(お祖母様)みたいな方たちのこと」 ー 52ページ
魔女なんてものを研究しようとしていると必然、魔法少女のことも気になってくるわけで、そんな折この本を貸していただいたわけで読んでみた。実はあんまり普段ラノベは読まないのだけども(というか小説自体あんま読まないのだけれども)、そんな自分でもかなり楽しむことができた。というか普通に魔女も出てきた。
んで、どのへんが楽しかったかというと、魔法少女というものをメタ視(=データベース化)して、それをパロディのようにうまく扱えているところに尽きる。というかその設定だけでもってかなり印象が良い。
ラノベのお約束みたいなのもうまいこと取り込んでいる。こういうメタ視点に立てる作家になってみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
読んで良かった本
- 感想投稿日 : 2013年6月27日
- 読了日 : 2013年6月27日
- 本棚登録日 : 2013年5月24日
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