この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

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著者 :
imasato67さん  未設定  読み終わった 

『健常者と障害者の境目はあるようでない。いま働くことができている人だって生活保護や福祉サービスを受けなければ生きていけなくなる可能性はいくらでもある。人を頼ることは恥ずかしいことではない。働くことのできない人々が生活保護や福祉サービスを受けることを責めるような世の中は、想像力の貧しい社会なのだ。社会も労働者にもっと優しい環境を作らなければならない…。』

身をもって地獄を経験しているからこそ、著者の言葉はリアルで切実なものとして届く。
社会復帰を自らの手で掴むまでの、どこまでも暗く終わりの見えない長いトンネル。
そこには弱者の自立や社会参加を阻もうとする、いくつもの見えない圧力が描かれる。
その圧力を作っているのは、私たちが持つ差別意識なのではないか。
私たちは犯罪と精神障害を結びつけて考えたり、生活保護から不正受給を連想したりしていないだろうか。
障害者や弱者を「むこう側の人」と考えてはいないだろうか。
そう考えながら再読した時、著者のこの言葉が強く印象に残った。

『私はいつでも、姿かたちの見えない強者に怯えている。お金を持っている人たち。健康な人たちが怖い。』

#この地獄を生きるのだ #NetGalleyJP

レビュー投稿日
2018年1月12日
読了日
2017年12月22日
本棚登録日
2017年12月22日
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