禁忌の子

  • 東京創元社 (2024年10月11日発売)
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感想 : 32
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現役医師が描く本格医療ミステリー。ある日、32歳の救急医・武田の下に運ばれた溺死体。その姿は自分...?と見間違うほど瓜二つ。他人とは思えない彼との関係を探るため、旧友の医師・城崎と共にまずは自分の出自を探ることに。両親はすでに他界し、一人っ子の武田。唯一の手掛かりは母子健康手帳に記載された病院・生島クリニック。不妊治療専門のこの病院で33年前に何が起きたのか、瓜二つの溺死体との関係は。禁断の医療技術にメスを入れた先に産まれる、禁忌の子とは...

不妊治療の方法や縊死についてなど専門的な医療知識の部分も興味深く書かれていた。謎が解明されるペースも心地よく、真実に迫っていく緊張感にページをめくる手が止まらなかった。紫斑の部分はちょうど法医学の授業で勉強している範囲だったので気付けなくて悔しい部分。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年11月6日
読了日 : 2024年11月6日
本棚登録日 : 2024年11月6日

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