17年振りって、余りに待たせ過ぎですが、期待を裏切らずの作品でした。短編SF集ながら、ひとつひとつのテーマが深遠。個人的には、「あなたの人生の物語」は超えていないと思いますが、それでもやはり流石。
バーチャルで育成した子供が感情を持つようになり、さらにAIBOみたいなロボットにその魂を移植できる世界。
人生の分岐点で別の選択肢をとった場合の自分と、コミュ二ケーションできる機械が発明されたあとの人々の行動。
ありえないような設定が、読み進めるうちに現実感を帯びてきて、空恐ろしくなる発想と筆力は、この作家ならではです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2020年1月12日
- 読了日 : 2020年1月12日
- 本棚登録日 : 2020年1月12日
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