自由死刑 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年1月17日発売)
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本棚登録 : 522
感想 : 68
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P109 目に見える茶の間には母とテーブル、コロッケを持った皿と箸しかないが、母の脳の片隅の茶の間には親父も善男もいて、時々憶い出し笑いをしながら、煙草をふかし、爪を切り、新聞をめくり、すかしっ屁をする。

初島田雅彦。有名なこの本を。
少し世間の様子と金女酒の選択に時代を感じるところもあるが、軽妙に、そして独特の生死感と偶然のつながりを書いている。文学的だ。最後の死は、こうなるのか、という感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 書籍
感想投稿日 : 2020年11月27日
読了日 : 2020年11月27日
本棚登録日 : 2020年11月27日

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