メモ
多様性とはただそこにあること、自然であること、自然を達成するために今はまだ不自然なまま、それを推し進めていく、我々に慣らしていく、
多様性への期待は人類への期待、村田沙耶香は多様性に期待しているし、その幅を自分で決めたくないんだと思う、もっと、もっと私の知らない多様性があるはずだと、それを決めてしまうのは不敬だと
我々は皆何かを信仰している、皆が独自のカルトの一員である、現実、ル・クルーゼ、浄水器
ミソジニー必ず殺されるから良い、村田沙耶香はそこまで書いてくれるんです、この時必ず撲殺などの原始的な方法なのも痛快、
無味乾燥に順応する、その過程の苦しみや(成長期、思春期に多い)、それを経た人が完成させた独特なルーティン、自分らしさを殺さないように守りながらも社会的な存在として振る舞う折衷案、自分以外の異端と出会って、社会的な存在としての自分を捨てて、本当の自分らしくあろうとする時のその人の思い切りの良さ生理的な大胆さ、そういうのがこの人のお話には多いなあ惹かれるなあ
村田沙耶香、彼女の核心を反証への疑念で固めている、核心以外の姿がどれほど不恰好なものか教えてくれる、
地球の姿、人の姿、組織の姿、感情の姿、
驚き、笑い、発見、共感、怒り、恍惚、突き放されたような疎外感も、救われるような安心感も全てがここにある、ごちゃまぜの現実から、無意識を潜った共感の言葉で包み込んでくれる
馬鹿馬鹿しい横文字の言葉を作る才能 「ロンババロンティック」
嘘みたいな本当の話、って思っちゃうような妙なリアリティ、ノンフィクションをフィクションに落とし込むのが上手すぎるなあ、ノンフィクションの部分は彼女が感じたもの、経験したもの、だからリアルなんだ、それはリアル、感情が、言葉が本物、彼女は見た、だからリアルだ、フィクションとは思えないんだ
2025年5月9日
村上春樹は長編小説よりもエッセイやショートショート集の方が好き。
軽さがあって読みやすいし、ぱっと気分が晴れるような気がします。
2021年10月8日
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サロメ (文春文庫)
- 原田マハ
- 文藝春秋 / 2020年5月8日発売
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実在した人物を分析して理解する、原田マハさんの能力がいきいきとこの作品に発揮されているなと感じました。彼女の解釈が加わった人物達が作品に落とし込まれるとなるとあまりにも忠実で。だから私はいつも、それが本当に起こった事件なんじゃないかと思わされてしまいます。(合ってるか分からないけどセミフィクションと勝手に呼んでいます。)
普段の穏やかな作風とは打って変わって、どす黒くて、足がすくむほどにおどろおどろしい。結末が読めるようで読めない。ページを捲る手が止まらなくなる現象を久々に体感して、楽しい読書体験になりました。
2021年7月3日
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オー!ファーザー (新潮文庫)
- 伊坂幸太郎
- 新潮社 / 2013年6月26日発売
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伊坂幸太郎ブーム
登場人物みんな魅力的で、ついつい愛してしまう。
瀬尾まいこの「そして、バトンは渡された」とはまた違ったアプローチ。面白かった。
2021年6月21日
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TUGUMI (中公文庫)
- 吉本ばなな
- 中央公論社 / 1992年3月1日発売
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めちゃくちゃ面白い。
吉本ばななは読者に、自分の作品に対する愛着を持たせるのが上手いなと思う。
誰かにとっての大切なお話なんだろうな、と思いながら読む。「TUGUMI」もまた、誰かの大切な話。
2021年6月21日
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カエルの楽園 (新潮文庫)
- 百田尚樹
- 新潮社 / 2017年8月29日発売
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はじめて百田尚樹を読んだ。
オーウェルの動物農場みたいな感じだね〜
読みやすいし内容もタイムリーで良かった。
2021年6月21日
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ぬるい眠り (新潮文庫)
- 江國香織
- 新潮社 / 2007年2月28日発売
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きらきらひかるの続編が気になって読んだ。
衝撃の展開に思わず目がカピカピに。
10年も経てばそりゃあ人と人との関係なんて変わるよなあ。
2021年10月8日
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悼む人 (下) (文春文庫)
- 天童荒太
- 文藝春秋 / 2011年5月10日発売
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生きる、死ぬ、愛について、たくさん考えさせられる一冊。
たくさん考える本なだけあって疲れる。
でも、たしかに読んで良かったと思えた。
2021年6月21日
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恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫 緑63-1)
- 菊池寛
- 岩波書店 / 1952年5月25日発売
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「恩讐の彼方に」
よくよく考えたら登場人物全員狂ってる〜
狂気の沙汰ではない。
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ゴルゴタ (徳間文庫)
- 深見真
- 徳間書店 / 2010年7月1日発売
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これくらいのテンポが理想
最初の方、読んでて苦しくて痛くていたたまれなくなったけど最後まで読んでよかった。
2021年5月31日
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すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
- 川上未映子
- 講談社 / 2014年10月15日発売
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川上未映子、合わんのかもしれん。
ヘヴンと同様に間を開けつつなんとか読み終わった感じ。
2021年5月18日
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爽年 (集英社文庫)
- 石田衣良
- 集英社 / 2020年5月20日発売
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三部作まとめて感想。
内容はヘビーなのに妙に飄々としていて良かった。
性描写もあっさりしていて読みやすかったです。
2021年5月11日
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もう一度デジャ・ヴ (集英社文庫)
- 村山由佳
- 集英社 / 1998年2月20日発売
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村山さんの独特で綺麗な言い回しと、文体からにじみ出る若々しさ。聞けば処女作らしく納得。
「文部省推薦みたいな恋愛」なんてどうやったら思いつくの。学生恋愛をここまで的確に、魅力的に、愛情深く表現出来る村山さんのユーモアに感服です。
内容に関しては、現代パートが特に良かった。
矢崎を取り巻く人間との何てことなくて、少し青くさくて、どこか懐かしくて、だからこそ少し恥ずかしく感じるやり取りがたまらなく愛しい!!
昔の自分を思い出して、共感性羞恥を程よく刺激されるなと思いました。あまずっぺ〜!
2021年5月11日