お隣さんが殺し屋さんとは...ネームセンスに惹かれ手に取った1冊。トリックにトリックを重ねる藤崎翔の作品にしては珍しく、隠された謎を見付けるのは容易い方だったと思う。
故にトリックに驚く事は出来なかったが、ユーモア溢れる会話のキャッチボールと天真爛漫と身勝手の狭間にいる愛らしい主人公が魅力的で面白い。
腐女子受けを確実に狙いに来てるキアヌ・リーブス風のお隣さんと、女子高生みたいなモンスター(JD)達のキャピキャピ会話に頭が痛くなり、脳内の忙しさは心地よい社畜状態だ。
伏線回収は答え合わせをしている様で、キャラ崩壊でのどんでん返しにまた毒の香る笑いを提供してもらった。今回は少し物足りなさを感じる部分もあるが、エンタメとして大変楽しむことが出来た。
因みに私も口に拳骨突っ込んでみましたが少しも入らなんだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本作家
- 感想投稿日 : 2020年12月5日
- 読了日 : 2020年12月5日
- 本棚登録日 : 2020年12月5日
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