大沢在昌氏の新宿鮫シリーズが気に入りそれ以来同氏の本はよく読んでいる。 本屋に新書として「魔女の笑窪」が陳列されていたため、最新作かと思って購入。 しかし、どうやら2006年に発刊されたハードカバー本の文庫版ということで少々残念。
逃亡不可能といわれる地獄島から脱出し、裏社会でコンサルタントとして生きる女主人公。 過去の経験から男の真の姿を見抜く能力を持つ。 裏の世界を生き抜く為の精神力や体力を持ち合わせている影のヒロイン像がふんだんに描写されているが、物語は過去の地獄島に接点を持ち始めるや、主人公の人間らしさ・脆さが際立ってくる。
過去の地獄島での生活が如何に壮絶であったかという描写が迫力に欠けているため、ストーリーの盛り上が中途半端で不完全燃焼に感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2008年5月2日
- 読了日 : 2008年5月2日
- 本棚登録日 : 2008年5月2日
みんなの感想をみる