再読本。
本田さんの話が飛んだり、挿入話が長い部分はいつものことだが、本書はやはり最高傑作。その挿入部分の話も抜群に面白い。
立松和博という読売の新聞記者。
スクープ連発というが、その人心把握力の行動はすごい。
相手に一服勧めるにはライターよりマッチとか、気に入った女性がいればどんどこものにするのところなど、これまた豪快。
結果として検事側の派閥争いのとばっちりのような感じで、逮捕~何となく閑職への処遇。
やはり、非難されるべきは読売本社。
泥酔した立松の言葉「運ちゃん、読売はひどい会社だぞ。俺を助けてくれなかった」。
あれほど権力と闘ってきた氏がこのような言葉を出してしまうこと、それだけ会社を好きだったのかということ、また会社に対しての依存があったこと、厳しく言えば甘え、に人間の弱さを感じてしまう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2012年11月19日
- 読了日 : 2012年10月16日
- 本棚登録日 : 2012年10月16日
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